バナナフィッシュ10話の題名は「バビロンに帰る」。
またまたフィッツジェラルドの短編小説からです。
ここで使われている「バビロン」というのは、どうやら旧約聖書からとっているようです。
バビロン=悪徳と享楽の町
という意味のようです。
10話はおそらくアッシュがゴルツィネ邸を脱出してニューヨークのマンハッタンへ戻っていく所辺りまでだと思うので、ここではバビロン=マンハッタンに例えられているという事でしょうか。
さて、今回10話の予告はアレックスとシンの掛け合いでした。(もちろん原作にはないオリジナルの会話)
ちなみにアレックスはアニメの1話と2話にもちゃんと登場しているので知らなかった人は確認してみてね。アレックスはいいヤツ。
しっかしラオにバイクをぶっ壊されても怒らないってどんだけ寛大なんだショーターは(笑)。
ショーターの腕にぶら下がっているシンとか想像するだけで可愛い。
原作ではシンとショーターが一緒にいるシーンはもちろん1回もなかったし、何気にショーターとシンが会話している番外編とか描いてほしかったなぁとか思うんですよね。
ラオっていうのはシンの腹違いの兄です。
これからある意味重要なキャラになっていきます。私は嫌いだけど。
予告を見ると10話の作画は9話に比べると若干落ちている印象を受けました。(まあ9話がすご過ぎたので・・・)
泣いているアッシュをグリフィンが慰めているシーンがありますが、これは例のアッシュの夢のシーンですね。
ちょっとグリフィンの顔が老けて崩れてる・・・。
10話予告でアッシュが叫んでいるのは、英二に向かって
「あいつ(ショーター)は死んだ!俺が殺したんだ!!お前も見ただろう!」
っていうシーンかな?他に叫ぶシーンはなかったはずだし。
あと、マシンガンをガガガガガガガガーーーーッッッッってやつは、アッシュがエイブラハムを撃っているシーンだと思う。
10話は「ゴルツィネ邸脱出編」です。
車でマンハッタンへ戻っていくアッシュを見て、ユエルンがヘリコプターの中から
「ようこそアッシュ、メジャーリーグ復帰おめでとう」
の所で終わる予感大です。
題名が「バビロンに帰る」だしね。
アニメ雑誌「spoon」のショーター役、古谷慎さんのインタビュー記事
8/31発売の雑誌「spoon」のショーター役の古川慎さんのインタビュー記事を読みました。
9話でショーターが天使のレリーフを見つめて一瞬正気を取り戻したシーンの事も語られていました。
やはりアッシュとショーターの出会いを描いた番外編、「エンジェルアイズ」がモチーフでした。
アッシュとショーターの関係と、アッシュと英二の関係の違いについて古川さんの視点から語られていて興味深かったです。
古川さんいわく、アッシュと英二の関係については「母と子のよう」だとの事。
私もそう思います。
親友というより、親子という方が2人にはしっくりくるのかも。(父子ではなく母子がぴったり)
兄弟ともまたちょっと違うし。
再来週11話はアッシュと英二の関係の変化が訪れるターニングポイントの1つと言えます。
バナナフィッシュのOP(オープニング)の中で、英二が薄暗い中、目をつぶって何かつぶやいているシーンが一瞬映し出されますが、あの英二は多分アニメ11話のそのシーンだと思うんですよね。
↓下の動画の中にも描かれているシーンです。
10話放映後にまた原作との違いや感想などをアップします。
バナナフィッシュアニメ10話と原作の違い比較
予想通りユエルンがヘリコプターの中から「メジャーリーグ復帰おめでとう」というシーンで10話は終わりました。
さっそく原作との違いを比較していきます。
まず、オーサーが英二にバナナフィッシュを投与してアッシュを殺すよう暗示をかけてやる、というシーンは、原作では
「ヤツを殺さなきゃあお前自身が死ぬんだ。おまえは生きるために何人も殺してきたんだろう?今度もそうするがいい・・・。ショーターと同じように。大切な友達を生きるために殺すがいい」
とオーサーの長ゼリフがありましたがカット。
英二がドアにイスを叩きつけるシーン、原作では英二が
「このオタンコナスーッ!」
と叫んでいましたがカット。(カットされて良かった(笑))。
英二役の声優の野島さんもこのシーンで
「おたんこなすって言わないといけないのかな」
ってちょっと不安だったそうですw
あと、英二がドアにすがって「ショーター・・・」と泣いた後、原作では
「君のあのまずい中華料理、もう二度と食べられないんだな・・・」
って言うんですが、ここは私的に要らないと思っていたのでアニメでカットしてくれてよかったです。
原作ではゴルツィネ邸の警報システムが鳴ったのはアッシュが足でガラスを割った事によるものですが、今の時代足でガラスを割るのもあり得ないと思うのでw(単板ガラスじゃあるまいし)、ここはカットされていました。
予告でアッシュが叫ぶシーンはやっぱり
「あいつは死んだ!おれが殺したんだ!」
のシーンでした。
あのシーンは原作ではアッシュの顔1カットだったんですが、アニメでは3カット(アッシュが顔を伏せながら叫ぶシーンと、英二に顔を向けて叫ぶシーン)に分かれていて、アッシュの悲痛さが伝わってきてとても良かったです。
英二が背後の敵に気づいて「アッシュ!」と叫んで、アッシュが素早く銃でドン!とやるシーンがありましたが、あそこは原作では階段を登っている途中で階下の敵に向かって撃つシーンでした。(原作通り階段の方が良かった)
撃った後、敵の血がアッシュと英二の顔にピッと飛び散って、飛び散った血を英二が拭きながら倒れた敵を見つめ、その様子を見たアッシュが
「オレが怖いか?」
と英二に尋ねるシーンでした。
このシーン、原作では結構印象的なシーンだったんですが、アニメではあっさり描かれていてちょっと残念でした。
アッシュがショーターを探しにいくシーンですが、原作では英二が
「君まで失う事になったらきっと僕はおかしくなっちまう」
と言った後、アッシュがもうちょっと目を見開いて英二を見つめるんですが、アニメではそこまで見開いた目ではなく割と普通でアニメの方が私は好きだな。
あと、英二が
「必ず戻って来てよ!待ってるから!ずっと」
というシーン、原作では英二が車の窓から身を乗り出してアッシュに言い、そんな英二をアッシュが切ない表情で見つめるシーンなんですがアニメでは割とあっさりと改変されていてよかったです。
アッシュがエイブラハムを銃でハチの巣にするシーンのアッシュの表情は原作みたいな表情で描いてほしかったな。
原作ではショーターの死体を見たアッシュが正気を失ったような表情(目を見開いたまま焦点があっていない)で、涙を流しながらエイブラハムをガガガガガガーーーーッ!!!と撃つ衝撃的なシーンでした。
最後、「ああああああーーーー!!!」と頭を抱えて叫ぶアッシュは原作通りでした。
原作にはなくアニメで追加されたシーン
ジェシカ(マックスの奥さん)を襲った中国人のメガネ男をアッシュが撃ち殺したシーンは原作ではありませんでした。
そもそもあのメガネ男は二度と登場しなかったので。
なので今回アニメ10話でいきなり再登場して「ゴルツィネ邸にいたのね、この男」ってちょっとびっくりしました。
原作ではマックスが「いつかかたきをとってやる!」と言っていたのに、結局メガネ男には二度とお目にかかれなかったので、ここで出てきた事でアニメ視聴者のフラストレーションが解消されていい演出だったなと思いました。
ちなみにジェシカが襲われた時、マックスが電話で
「脳天に鉛玉をぶち込んでやる!」
とアニメでは言いましたが、原作では
「腸(はらわた)を引きずり出してやる!」
でした。
なんでここのセリフが改変されたのか何気に疑問だったんですが、今回10話のこのシーンに繋がっていたんですね。(さすがに腸(はらわた)引きずり出すのはグロすぎる・・・)
アニメ11話の展開
10話とは対照的に、11話は派手なアクションシーンはお休みです。
それぞれのキャラクターたちの心情やセリフにじっくりと耳を傾けて楽しむような回になると思います。
マーディア(ショーターの姉)も再登場するかな。
原作通りなら、アッシュと英二の関係にも変化があります。
今までのアッシュと英二はアッシュ>英二といった感じで友達として対等という感じではありませんでしたが、2人が普通の対等な男友達のような関係になっていくので。
そしてここから英二がアッシュの精神的支えになっていきます。
マックスと伊部さんが、ッシュと英二について語るセリフも印象的なので楽しみです。(ケープコッドのアッシュと英二2人のシーンが再登場すると思います)
11話のストーリーの進み具合ですが、多分アッシュがオーサーに反撃開始する所くらいまでと思います。(オーサーの腹心のウーキーを電車の中で殺るシーンくらいまでかな。それかゴルツィネの空港シーンか。)
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