【最終回ネタバレ注意】バナナフィッシュのラストは2パターン存在した

【※注意! 漫画・バナナフィッシュのネタバレ含みますので嫌な人は読まないでください】

バナナフィッシュの最終回が

実は2パターン考えられていたというのは

連載終了後の吉田秋生先生の

雑誌のインタビューで明らかにされています。

バナナフィッシュの最終回、

アッシュは死んでしまいますが

連載終了後の雑誌記事によると

吉田秋生先生は当初、

アッシュを死なせるか死なせないか

とても悩んだそうです。

アッシュのモデルである

リヴァー・フェニックスが

バナナフィッシュ連載中に亡くなった事も影響し、

アッシュを死なせる事にも

ためらいがあったようです。

最近発売された「吉田秋生本」の中で先生は

アッシュは最初から死なせるつもりだった

と言っていますが、

連載終了から何十年も経った後の

インタビューですし、吉田先生、

この本の中でバナナフィッシュに関しては

読者からの質問にかなりテキトーに答えているので

(知らねーよ、とか自分で考えて、とか)

連載終了後のインタビューの方が

信頼できますね。

過去の作品は「別れた彼氏」のような

もの(連載終了後は興味ない)らしいので

すぐ忘れてしまうようです(^^;

吉田秋生本のバナナフィッシュ最終回インタビューの詳細

参考までに、吉田秋生本(2017年12月発行)の

バナナフィッシュ最終回についてのインタビューを

抜粋・紹介します。

(インタビュー形式で書かれています)

●「BANANAFISH」の最終回、アッシュが死なないバージョンを考えていたりはしたのでしょうか?その場合、どんなラストだったのか伺いたいです。

(吉田先生):いや、なかった。だって「あしたのジョー」だから。

(連載当時の担当佐藤さん)すごい量の「殺さないでくれ」ってファンレターが来て。

(吉田先生):来ましたね!「死ぬんですか」「死ぬんですか」って。私、始めは殺さなくてもいいかなと思ってたけど、あんまりみんなが「死ぬんですか、死ぬんですか」って言うから、ああ、死ぬことを望んでる?って。

(真島):(笑)ちょっと待って下さい。最初は殺さなくてもいいって、今・・・。

(吉田先生):ああ、だから「あしたのジョー」は死んだかどうかわかんないでしょ。

(吉田先生):曖昧な描き方もあるだろうなとか思ってたんだけど(中略)「あしたのジョー」では死んでるかどうか答えが出てないから、じゃあ私はバッサリ答えを出しちゃおうかな、とかね。

この後で有名な「アッシュは犬死させようと思っていた」発言が続きます。

「くっだらない理由で死ぬ」「もらい事故的な感じで(笑)」とバッサリ)

先生曰く「こいつは数限りなく殺してる」「だから最後は自分の命であがなうべき」と。

先生の「名もなき人々」っていう言葉を読む度にいつも私の頭にはなぜかアッシュに殺された警備員たちの姿が思い浮かんで。怪我さす程度で良かったんじゃないかなとか、彼らにも家族がいたんだろうなとか。

連載終了後のインタビューを読んだ時は

「ラストをどうするか相当悩んだんだろうな」

というのが文面から感じ取れたんですが、

秋生本では連載終了から月日が経っているせいか

かなり辛辣な言い方でバッサバッサ

メッタ切りしてる感じです。

BFはアッシュ以外にも結構容赦がないし、

(スキップ、グリフィン、ジェニファーなど

早々に亡くなり、死なないと思っていたショーターまで)

アニメで言えば2話つき1人は死んでいる感じで。

英二は最終的に生き残る訳だけど、

大切な友達2人を失い、辛い生き地獄の中を

彷徨わなければいけない訳なんですよね。

乗り越えられない想い・痛みを

ずっと胸に抱いたまま

1人で生きて行かなければいけない。

ある意味ショーターよりもアッシュよりも

一番過酷な運命を背負わされたとも言える英二。

生き残った者にでさえ容赦がない。

アッシュの死から7年後の後日談

「光の庭」では吉田秋生氏いわく

「鎮魂と再生の物語」が描かれているけれど

だからと言ってこの物語で

英二が救われたわけではない。

7年間、アッシュの死に苦しみ、後悔し続け、

ずっと誰にも胸の内を話さないまま過ごしてきた

英二が、やっとシンに少しだけ自分の気持ちを

吐き出す事が出来た、ただそれだけ。

英二のこれからの人生を思うと切ないし、

読んでいるこちらも英二と同じような

気持ちになって苦しく切なくなります。

連載から20年以上の時間が経過しても

未だに最終回から立ち直れない人が

いるみたいだけど、

私も久しぶりに漫画を読み返してみて

また底なし沼にハマってしまった感じです。

バナナフィッシュの「ハッピーエンド」

吉田秋生氏曰く、

例え止むに止まれぬ事情だったとしても

アッシュは沢山の人たちを手にかけてきた

犯罪者なので、ハッピーエンドで終わらせる事は

できなかったというようなことを

オフィシャルガイドブックでは語っていました。

最終回については賛否両論だし、私の中でも

未だにこの結末がハッピーエンドなのか

バッドエンドなのかは決めきれない所があるけど、

やっぱりアッシュにとってはこれが一番幸せな

最期だったのかなとは思います。

日本に行って幸せになるっていう結末だと違和感があったと思うし。

でもやっぱり悲しいし、

せめてぼかして読者に希望を持たせたまま

終わらせてほしかったとも思います。

死ぬにしても最後に英二に会わせてあげてほしかったなぁとか。

「光の庭」から推測すると多分英二は

アッシュの遺体にさえ会えなかったと思うので。

アッシュがというより、残された英二にとっての方がむしろバッドエンドですよね。

シンにとっても。

でも一方で「死」がバナナフィッシュという作品の魅力でもある訳で。

特にショーターの死は大きくて、その後の物語の展開において読者に大きなカタルシスをもたらしたと思う。

(同時にモヤモヤ晴れない気持ちを最終回まで抱えなければならなかった訳だけれど。アッシュがショーターを殺した事でチャイニーズとの確執が生まれ、結局最後にラオがアッシュを刺すシーンまで繋がるので)

キャラクターの大切な人たちの死によって、

キャラクターの辛い気持ちや過酷な運命を

自分のもののように感じ、読んでいる方は

ますます生き残ったキャラクターたちに

感情移入していってしまうんですよね。

ラストはアッシュが死なないパターンもあった

で、話は元に戻りますが、冒頭でも書いた通り

連載終了後の吉田秋生先生の雑誌の

インタビュー記事によると、

ラストはアッシュが死ぬのと死なないとの

2パターン考えていたそうです。

死なないパターンは、

アッシュがラオに刺される直前にシンが駆けつけ、

アッシュを刺そうとしたラオを撃ち殺してしまう

(つまり、シンは実の兄よりもアッシュを選ぶ)

というラストだったそうです。

でもそんなラストを考えたっていうことは

シンのアッシュに対する気持ちって想像以上に

先生の中で強かったんだなと思いました。

もしそうなったらアッシュは一生責任感じてシンのそばを離れられないだろうな。

自分の命を助けるためにショーターを殺したアッシュのそばに英二が居続けたように。

もちろんアッシュと英二、アッシュとシンの関係性はまったく別物だけど。

バナナフィッシュの連載が終了する前、

アッシュというキャラクターのモデルである

リバー・フェニックスが死んでしまい、

アッシュが死んでしまうラストに

戸惑いもあったみたいですが、

結局アッシュが死ぬパターンを

選んでしまったんですね。

確かにアッシュのような少年は

現実に存在していたらリバーのように

夭逝する運命なんだろうなっていうのは

何となく思います。

こういう壮絶な人生を送る人は何か強い「運命」に

引っ張られていて、

英二も最終回の手紙で書いていましたが

「僕は運命から君を守りたかった 君を連れ去り、押し流す運命から」

っていう言葉から、

英二にもきっと運命によって引っ張られていく

アッシュの姿がそばにいてずっと見えていて、

運命から守りたくて、

でもどうしようもできなくて

苦しかったんだろうなぁと。

そういう英二の苦しさを最後飛行機の中の

「何があっても僕だけは彼を信じよう」

と言って涙を流した英二の姿から感じました。

英二がアッシュを

「例えようもないほどの壮絶な孤独」

と言ったのも物理的な孤独(周りに誰もいなくて

一人ぼっちみたいな)という意味ではなく、

凡人には計り知れない特殊な運命の元に

置かれているアッシュの事を

「孤独」と言ったんだろうなと。

もしアッシュが助かったら英二と一緒に日本に行っていたと思いますか?

という質問に先生は

「日本には行かないでしょうね。どっちにしても長生きしないと思いますよ。あの時死ぬか、5年後に死ぬか、っていうところでしょうね」

と語っていました。

逆に英二は長生きタイプだそうです。

バナナフィッシュ復刻版BOX漫画全巻セットの内容(ポストカード、番外編、英二の写真集ニューヨークセンス等)を写真付きで詳しく紹介します。文庫版と復刻版の違いも解説しています。
アニメバナナフィッシュの最終回から早くも1年が経ちましたね。 最終回を観ると未だに喪失感に襲われるので1年経った今でもあまり観...
明日はいつも通りであればバナナフィッシュの予告動画がアップされるはず。 24話のタイトルは「ライ麦畑でつかまえて」です。 ...
バナナフィッシュの連載終了から12年後に 発売された英二の写真集 「NEW YORK SENSE(ニューヨークセンス)」...
スポンサーリンク
スポンサードリンク




スポンサードリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサードリンク