【最終回ネタバレ注意】バナナフィッシュのラストは2パターン存在した

【※注意! 漫画・バナナフィッシュのネタバレ含みますので嫌な人は読まないでください】

アニメ「バナナフィッシュ」も6話までが放映されました。

1クール目終了まで残り半分。あっという間に折り返し地点までやってきました。

このペースで進んでいくとどう考えても1クールでオーサーとの闘いまで行くのはキツそうですが(尺が足りなさすぎる)。

そこまでもっていくならどこかをかなり削らないと、今のペースで進めていくと残り6話に間違いなく収まりきらないです。

漫画「バナナフィッシュ」はキャラクターに容赦がない

さて、6話までですでに何人ものキャラクターたちが早々に退場していきました。

アッシュ側の人間でいえばスキップ、グリフィン、ジェニファー。

2話つき1人は死んでいます。

バナナフィッシュという漫画は容赦がない。

主人公を凌ぐと言っても過言ではない人気者のショーターにも、アッシュのソウルメイトである英二にも、そして主人公のアッシュにさえも。

英二は最終的に生き残る訳だけど、大切な友達2人を失い、辛い生き地獄の中をさまよわなければいけない訳なんですよね。

乗り越えられない想い・痛みをずっと胸に抱いたまま1人で生きて行かなければいけない。

ある意味結果的にはショーターよりもアッシュよりも、英二が一番過酷な運命を背負わされたとも言えると思うんですよ。生き残った者にでさえ容赦がない。

アッシュの死から7年後の後日談「光の庭」では吉田秋生氏いわく「鎮魂と再生の物語」が描かれているけれど、だからと言ってこの物語で英二が救われたわけではない。

7年間、アッシュの死に苦しみ、後悔し続け、ずっと誰にも胸の内を話さないまま過ごしてきた英二が、やっとシンに少しだけ自分の気持ちを吐き出す事が出来た、ただそれだけ。

英二のこれからの人生を思うと切ないし、読者も英二と同じような気持ちになって苦しくなる。

連載から20年以上の時間が経過しても未だに最終回から立ち直れない人がいるみたいだけど、私も久しぶりに漫画を読み返してみて、またしても底なし沼にハマってしまった感じです。

昔よりも今の方が最終回を辛いと感じるかな。昔はそこまでバナナフィッシュにハマってなかったので。



バナナフィッシュの「ハッピーエンド」

吉田秋生氏曰く、例え止むに止まれぬ事情だったとしてもアッシュは沢山の人たちを手にかけてきた犯罪者なので、ハッピーエンドで終わらせる事はできなかったというようなことを公式ガイドブックで語っていました。

最終回については賛否両論だし、私の中でも未だにこの結末がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは決めきれない所があるけど、アッシュにとってはこれが一番幸せな形のハッピーエンドだったのかなとは思います。

日本に行って幸せになるっていう結末だと違和感があったと思うし。

でもやっぱり悲しいし、せめてぼかして読者に希望を持たせたまま終わらせてほしかったとも思います。

死ぬにしても最後に英二に会わせてあげてほしかったなぁとか。

「光の庭」から推測すると多分英二はアッシュの遺体にさえ会えなかったと思うので。

アッシュがというより、残された英二にとっての方がむしろバッドエンドですよね。シンにとっても。

バナナフィッシュという漫画の魅力は色々あるけれど、その1つは登場人物たちの「死」にあると思う。

特にショーターの死は大きくて、その後の物語の展開において読者に大きなカタルシスをもたらしたと思う。(同時にモヤモヤ感もずっと付きまとう事になるんだけど。アッシュがショーターを殺した事でチャイニーズとの確執が生まれ、結局最後にラオがアッシュを刺すシーンまで繋がった訳だし)

キャラクターの大切な人たちの死によって、キャラクターの辛い気持ちや過酷な運命を自分のもののように感じ、読者はますます生き残ったキャラクターたちに感情移入していく。

キャラクターに同情し、共感し、幸せになってほしいと願いながら物語を読み進める。

でも、結局最後は主人公のアッシュまで死んでしまった。

そして、読者は英二と同じく生き地獄に陥ってしまう。

ラストはアッシュが死なないパターンもあった

ちなみに連載終了後の吉田秋生先生の雑誌のインタビュー記事によると、ラストはアッシュが死ぬのと死なないとの2パターン考えていたそうです。

死なないパターンは、アッシュがラオに刺されるすんでの所でシンが駆けつけ、アッシュを刺そうとしたラオを撃ち殺してしまう(つまり、シンは実の兄よりもアッシュを選んでしまう)というラストだったそうです。

どっちにしても希望が無さ過ぎるわ・・・。なんて残酷なの吉田先生;;

でもそんなラストを考えたっていうことは私が想像していたよりシンのアッシュに対する気持ちって先生の中で強かったんだなと思いました。

もしそうなったらアッシュは一生責任感じてシンのそばを離れられないだろうな。

自分の命を助けるためにショーターを殺したアッシュのそばに英二が居続けたように。

もちろんアッシュと英二、アッシュとシンの関係性はまったく別物だけど。

バナナフィッシュの連載が終了する前、アッシュというキャラクターのモデルであるリバー・フェニックスが死んでしまい、アッシュが死んでしまうラストに戸惑いもあったみたいですが、結局アッシュが死ぬパターンを選んでしまったんですね。

まあ確かにアッシュのような少年は現実に存在していたらリバーフェニックスのように夭逝する運命なんだろうなっていうのは何となく思うんですが。

なんかこういう壮絶な人生送ってる人って本当に「運命」に引っ張られているんだろうなって思わされるというか、英二も最終回の手紙で書いていましたが

「僕は運命から君を守りたかった 君を連れ去り、押し流す運命から」

っていう言葉から、英二にもきっと運命によって引っ張られていくアッシュの姿がそばにいてずっと見えていて、運命から守りたくて、でもどうしようもできなくて苦しかったんだろうなぁと。

そういう英二の苦しさを最後飛行機の中の「何があっても僕だけは彼を信じよう」と言って涙を流した英二の姿から感じました。

英二がアッシュを「例えようもないほどの壮絶な孤独」と言ったのも物理的な孤独(周りに誰もいなくて一人ぼっちみたいな)という意味ではなく、凡人には計り知れない特殊な運命の元に置かれているアッシュの事を「孤独」と言ったんだろうなと。

読者から「アッシュは死ぬんですか?」「死ぬんですか?」ってファンレターがたくさん届いて、”死んでほしいのかしら?じゃあ死なせよう!”みたいなノリでアッシュを殺したみたいだけど先生S過ぎるわ。

「アッシュは犬死させようと思った」

「くっだらない理由で死ぬ。えっ?みたいなもらい事故的な感じで」

「殺人者だから犬死しろってこと」

「こいつは数限りなく殺してるでしょ 名もなき人々を 最後は自分の命であがなうべきだと」

先生の「名もなき人々」っていう言葉を読む度にいつも私の頭にはなぜかアッシュに殺された警備員たちの姿が思い浮かんで。怪我さす程度で良かったんじゃないかなとか、彼らにも家族がいたんだろうなとか。

アッシュにとっては最後の英二の手紙で最高の死に方が出来たかもしれないけど残された方はたまったもんじゃないよね。

もしアッシュが助かったら英二と一緒に日本に行っていたと思いますか?

という質問には

「日本には行かないでしょうね。どっちにしても長生きしないと思いますよ。あの時死ぬか、5年後に死ぬか、っていうところでしょうね」

とバッサリ。吉田先生、身も蓋もなさ過ぎる。。逆に英二は長生きタイプだと。

吉田先生って言う事がコロコロ変わるから、連載終了から何年も経った後のインタビューとかでは「バナナフィッシュはあのラストしか考えてなかった」とか発言してて結構いい加減で(失礼)、「そんなの忘れたわよ」「自分で考えて」みたいなテキトーなコメントも多いのでwなんかそれが逆に救われるというか、ファンそれぞれで勝手に解釈できる余地があっていいんじゃないかなとも思うんですが。

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